CNTを用いた透明制電樹脂プレート

静電気によるホコリやチリの付着、静電気の発生による障害を防止する優れた静電気防止機能を有する樹脂板として、制電プレートというものがあります。
現在、制電層に微粒子状の導電性酸化スズ(ATO)などの金属酸化物を用いたものが主流ですが、加工して延伸すると制電性や透明性が失われやすいといった問題点がありました。
タキロンは2005年5月、カーボンナノチューブを用いて延伸しても制電性や透明性を保った制電樹脂プレートを開発したと発表しました。
カーボンナノチューブ(CNT)を塗料化し、特殊表面処理技術を用いて非常に均一的に分散させます。
これにより、延伸しても導電性であるCNT同士の接点が保持されて制電性能が損なわれず、また制電層のクラックが抑制され透明性も保持されます。
さらにATOを用いていないため、超純水を利用する半導体製造ラインにおいても金属溶出の心配がありません。
原板素材として、ポリカーボネート、PET樹脂、ついで硬質塩化ビニルに対してこの技術を適用し、従来のクリーンルーム向けパーティションやカバー類といった用途から加工性を軸に事業を拡大するとのことです。
- 次のページへ:量子ドットでガン細胞の識別・破壊
- 前のページへ:CNFと銅の複合微粒子
- この記事の属するメインカテゴリ:ナノテクノロジーの進化と応用へ戻る

