ナノサイズの多孔質材料

ナノテクノロジーの、主として化学反応や環境問題への応用の一つとして、多孔質材料というものがあります。
文字通り、ナノサイズの孔が無数にあいた物質であり、濾過機能による物質分離や、大きな表面積を生かした触媒・吸着作用などが特に有用です。
その代表的な物質が、シリコン、アルミニウム、ナトリウム、酸素の複合酸化物を主成分とするゼオライト(沸石)というセラミクスです。
1nm程度の3次元空洞が立体的に並ぶLTA型と、1nm程度の1次元細孔が平面的に並ぶAFI型など、何種類かの結晶構造があります。
火山活動と地熱の作用で自然鉱物としても存在しますが、石炭灰や粘土などから人工的に作り出すこともできます。
例えば三井物産系のBNRI社は、自動車の燃料に混入させることで二酸化炭素削減効果が期待されているエタノールの分離に、このゼオライトを応用しています。
日本ガイシは二酸化炭素とメタンとを分離するゼオライトの膜を開発しました。
また三井金属は、寝具用マットの消臭&除湿効果のために、シナネンゼオミック社は抗菌剤として、それぞれゼオライトを応用しています。
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