DNAコンピュータ

よく知られているように、DNAに乗った塩基配列とは、遺伝子情報そのものであり、物質というより情報が本質的な意味を持っている、と言えます。
つまりDNAは比較的安定な物質として情報(塩基配列パターン)の保存を、また二重らせん構造により情報の複製を、本来の性質として行えるわけです。
これらはコンピュータに不可欠な機能です。
さらにDNAは、前項で述べたように半導体的な性質を持たせることができ、これによりさまざまな処理が可能となります。
DNAは幅が数nm程度と、現在の半導体の回路幅よりはるかに細く、また並列処理にも向いているので、将来的にはシリコン半導体を用いたコンピュータを代替するものになりうるかもしれません。
ただし、現在のところは、DNAと相性の良い特定の目的に絞ったものの方が実際的なようです。
例えばオリンパスは、東京大学の陶山明助教授や株式会社ノバスジーンと共同で、遺伝子の発現頻度計測や効果・特徴解析を主な用途としたDNAコンピュータを開発しました。
ただしすべてがDNAによる処理というわけではなく、従来型のコンピュータとの複合製品となっています。
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