GSIクレオスのカルベール

GSIクレオスが年間数十トン(Kgあたり数十万円)というレベルで量産に成功しているカルベール(カップ積層型カーボンナノチューブ)。
表面活性の高さや長さ調節の容易さ、低電圧での電子放出性などが大きな特徴で、金属触媒の担体として燃料電池などに利用されていますが、ここにきて応用分野がさらに拡大しています。
例えば細胞培養液に混合することで、約30%の細胞増殖効果や生育期間長期化が確認されています。
これは細胞培養による、有用な抗体やタンパク質の産生量の増加につながる可能性を持ちます。
また長さを均一に揃えたカルベールを内包したナノ炭素複合材による電子放出用電極を開発しました。
三菱鉛筆のプラスティック・フォームド・カーボンという独自の炭素材加工技術を利用したもので、低電圧で安定な動作が確認されています。
電子顕微鏡やX線の電子銃、液晶バックライトなどに応用可能です。
同じく三菱鉛筆と共同で、カルベールをプラスチックに練り込み、ソニーのツイーターの振動板に用いています。
これにより理想に近い硬さと音減衰性を得て、人間に聞こえない音まで再現できるとのことです。
燃料電池に応用すると、金属触媒が効率よく付着するとともに粒子サイズ、付着量、粒子間距離を正確に制御できるようになり、コストで大きな割合を占めている触媒量減少で燃料電池低廉化させることが可能になりそうです。
ほかに抗菌作用なども期待できそうです。
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