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ナノテクノロジーをゲノム創薬へ応用

ヒトゲノム解析の結果を活用して新薬を開発することをゲノム創薬といいます。

疾患に関わる遺伝子の、いわば「狙い撃ち」が可能となるわけです。

特に一塩基多型(SNP)という、遺伝子レベルでの個人差を考慮した薬剤も注目されています。

これはオーダーメード医療と呼ばれます。

日本では患者のDNAと薬の副作用の関係をデータベース化する「バイオバンク」プロジェクトが始まっています。

米国では、新薬承認申請の際に、効き目や副作用に関するDNAのデータを提出させる指針案が出ています。

しかしそのためには、個々のDNAの性質をかなり精密に観測しなければなりません。

またタンパク質の立体構造や機能を解明することも重要になります。

ここで活躍するのが、100nmオーダーの構造体の中にDNAやタンパク質を入れて実験する技術です。

例えばDNAチップと呼ばれるものがあり、小さなガラス基板の上に多数のDNAを配置して塩基配列を読み取ることが可能です。

またさらに詳しい化学的・生物学的特徴を調べることができる、ラボ・オン・チップというものも注目されています。

一方NECは、シリコン材料で作られたナノスケール柱を多数並べた「シリコンナノピラー構造」からなる、DNAやタンパク質の分離ユニットを開発しました。

分離されたDNAやタンパク質は、バイオ技術とITとのコラボレーション(バイオインフォマティクス)により、詳細に調べることができます。

また望ましい機能を持つ、新たなタンパク質の創製も可能になってきています。


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