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量子ドットでガン細胞の識別・破壊

細胞分裂のコントロールが効かなくなり、最終的に個体を死においやる危険も高い病気、ガン。

外から来た有害細胞なら免疫も効きやすいのですが、元来自分自身の細胞ですから、それを認識するのがまず大変です。

それでもガン細胞ならではの糖鎖構造の特徴はあるので、レクチンなどのタンパク質でそれをうまく認識することが早期の発見や治療に役立つと考えられています。

産業技術総合研究所は、そういったがん細胞を特異的に識別できるレクチンと、量子ドットと呼ばれるナノ材料とを融合させた新規材料を開発しました。

量子ドットというのは半導体無機材料でできた数nmの粒子状物質で、紫外線をあてると強い蛍光を出す特徴があります。

つまり、これによりガン細胞の有無がピンポイントで把握できるわけです。

今回は3nmのものをセレン化カドミウムという材料で作りました。

さらに把握するだけでなく、紫外線を照射し続けることによりガン細胞が死ぬこともわかりました。

量子ドット付近に存在する酸素と反応し、活性酸素や1重項酸素など生体にとって有毒な酸素種が発生することが理由と考えられています。


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