DNAチップの応用と最新技術

DNAチップというのは前項で述べたように、ガラス基板の上に多数(数百~数万個)のDNAを配置し、その塩基配列を読み取れるようにしたものです。
DNAはデオキシリボ核酸という高分子物質のことですが、ここではその二重らせん構造に乗った塩基(A/アデニン、T/チミン、G/グアニン、C/シトシン)の配列まで含めて考えます。
オーダーメード医療において、治療薬と患者の体質との適性を診断するのにきわめて便利な道具です。
しかし実は、DNAチップは他の形でも大いに役に立ちます。
例えば三次元状DNAに対して磁性金属を選択的に結合させることで、ある種の記憶媒体としての役割を持たせることができます。
また、DNAは、塩基の配列によって電流の流れ方を変えられます。
つまり電流を制御するデバイスなのです。
これにより半導体的な性質も持たせられます。
半導体にはp型とn型とがありますが、GとCだけの配列から前者を、AとTだけの配列から後者を作り出すことが可能で、これによりトランジスタとしての機能が実現できます。
最近ではDNAチップにガラスやシリコンでなくダイヤモンドを利用することもあり、高い信頼性が得られています。
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