ナノ領域のリソグラフィ技術

そろそろ幅100nm程度という高精細度にまできた半導体パターン。
その基本的な方法(フォトリソグラフィ)は、マスクという石英などの透明板に書かれた回路パターンをウェハー上のレジスト膜に光で正確に写し取り、光が当らなかった部分を洗い流す、というものです。
細かく写し取るには波長が短いほど有利で、ルール幅の2倍程度が求められます。
今のところ波長が約200nmのフッ化アルゴン・エキシマレーザーを利用しているのですが、今後はこれでも対応できなくなります。
これに対する一つの対策は、さらに短波長のレーザーを使うことです。
例えばフッ素エキシマレーザーの波長は150nmくらいですし、さらに短波長のものも、開発レベルではありますが、知られています。
一方で屈折率の違いを利用して水の中で露光させ、波長を実質1.44倍短くするという液浸露光技術というのもあります。
また、X線リソグラフィや電子線リソグラフィなどエキシマレーザーよりはるかに波長の短い電磁波を使うことも研究されています。
さらには、マスクから光学的に写し取るという方法から脱却し、例えば印刷のように型を押しつけるソフト・リソグラフィや、図32で述べる原子間力顕微鏡の探針(カンチレバー)で直接表面加工を行うディップペン・リソグラフィといったものもあります。
国際半導体技術ロードマップでは、2007年に65nm幅、2013年には32nm幅が想定されています。
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