CNTのLiイオン電池の負極への応用

リチウムイオン電池は、正極からリチウムイオンと電子を放出させ、負極にそれらを吸収させることで充電し、逆の過程により放電します。
従って電池の容量を高めるための大きな課題は、負極にいかに多くのリチウムイオンを吸収させられるか、ということになります。
従来からこの負極にはグラファイト(黒鉛)など炭素系の材質が使われているのですが、きわめて高い吸収(インターカレーション)性を示すものとして、カーボンナノチューブが注目を集めています。
日機装は、独自の流動気相法により作製した直径20nmのカーボンナノチューブをリチウムイオン負極材料として用いることにより、高いパワー密度を確認しました。
リチウムイオンはカーボンナノチューブと比べてもずっと小さい物質なので、チューブの中だけでなく、隣あった3本のチューブ間の隙間にも入ることができ、それだけ吸収性が高いと考えられます。
リチウムイオン電池は、同じ二次電池であるニッカド電池やニッケル水素電池と比べて、エネルギー密度が高く、自己放電や途中充電損傷が少ないといったメリットがあり、世界で年間11億個くらいの需要があります。
国内では2500億円程度の市場規模です。
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