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CNTを用いた導電性プラスチック

2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹・筑波大学名誉教授の導電性プラスチックは、ポリアセチレンの薄膜によるものでした。

それとは別のアプローチとして注目されているのは、非常に導電性の高い物質であるCNTを含有させることにより、プラスチック全体の導電性を高める試みです。

前項で説明したように、科学技術振興事業団の創造科学技術推進事業「相田ナノ空間プロジェクト」研究グループは、単層CNTをイオン性液体と混合させてゲル状複合体とすることに成功しています。

そのイオン性液体の種類をうまく選んで約4%のカーボンナノチューブと混合させ、さらにそれを重合させることにより、力学的特性も導電性も極めて高いプラスチックを得ました。

昭和電工は2009年1月19日、樹脂に導電性を安定して付与することができるCNTとして、VGCF-Xを発表しました。

従来から使用されているカーボンブラックやカーボンファイバーに比べ、約1~2割を添加するだけで、同等の導電性が得られます。

同社では従来、長さ10μm直径150nmのVGCFをリチウムイオン電池正負電極用添加剤として、また長さ10μm直径80nmのVGCF-Sをゴム複合材として、それぞれ開発してきました。

このVGCF-Xはさらに細かい粒子となっています。

同社大分コンビナート内に設備を建設し、米国ハイペリオン社とのクロスライセンス契約を利用して量産に入り、VGCFシリーズ全体で2015年に400億円の売上高を目標として事業強化を図っていくとのことです。


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